ライダーズオウン ~ 2つのフリーツーリングスキー

イメージ 1
 
皆さんこんにちは。
ライダーズオウンなスキーメーカーと言えば ARMADA4FRNT ですが今回はその看板ライダー監修の話題のツーリングスキーについてです。
 
今期話題の2台、ARMADA からはJP・オークレア監修(写真右)の DECLIVITY4FRNT からはエリック・ホレフソン監修(左)の RAVEN
ライダー自身が理想とする板作りのライダーズオウンですから良くも悪くもライダーの嗜好が色濃く出るシグネチャーモデル。
どちらも同じツーリングというジャンルですが性格は真逆を行ってます。
 
まず構造からみていくと DECLIVITY は少し上がったフロントロッカーでキャンバー部が長いオーソドックスな作り、に対して RAVEN はフルロッカー。 DECLIVITY は圧雪での安定性やコントロール性を重視しているのに対し RAVEN は深雪での浮力や抵抗のない走りを重視してるといえます。
 
また補強マテリアルにも性格の違いが見えます。心材はどちらも軽量なコアに違いありませんが DECLIVITY にはチタンラミネートとカーボンストリングでラミネートしているので高速での安定したエッジグリップと直進性を強化しています。片や RAVEN はトップとテールにカーボンラミネートを施しています。これはスウィングウェイトの軽量化とカーボンの特性を生かし雪圧に負けない補強とレスポンスの早さを考えた結果ではないでしょうか?
 
以上のことから総合して考えると DECLIVITY はアイシーな場面でも安定し、高速ロングターンでのしっかりしたエッジホールドや推進力を重視したアルパインエリアでのあらゆる雪質にも対応したスキー。
 RAVEN はパウダーでの浮力と自由度に加えエリックのシグネチャーに共通するパウダーの中での走りの性能をとにかく重視しているスキーです。
整地でのカービングも可能にするリフレクトテックとはいえエッジグリップはキャンバースキーには劣ります。
 
つまり整地での絶対的な安定感の DECLIVITY とパウダーでの圧倒的な性能の RAVEN というわけです。
同じツーリングというジャンルでもここまで違う両者は正反対な性格です。
残念ながら雪崩で亡くなってしまったJPオークレアはフランス シャモニーなどの山岳エリアの活動が増えてきていたのでそういう背景がスキーに反映された結果ではないでしょうか?
 
ツーリングスキーを選ぶにしても嗜好によってこんなにも違うもの。
世界的にバックカントリーの盛り上がりをうけツーリングスキーも面白くなってきましたね。
 
 
 
イメージ 2
イメージ 3
 
 
左  DECLIVITY
 
右  RAVEN
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Afterglow - Night Skiing
Pep Fujas, Chris Benchetler and Eric Hjorleifson shred the Alaskan backcountry
 
 
ヒラモト
(株)とらや
台東区上野4-7-6
03-3831-5238
facebook : https://www.facebook.com/toraya.sports.ueno