試乗記 4FRNT KYE110

イメージ 1皆さんこんにちは。

先日、4FRNTの輸入元の担当者KUNIさんに誘われてかぐらスキー場に試乗を兼ねて行ってまいりました。

当日のかぐらは寒波到来で吹雪いて絶好のパウダーコンディション。
当初はハイクアップの予定でしたが入山禁止になっていたのでサイドカントリーに切り替えて存分に滑ることに。
メンバーはKUNIさん、パウダーステーション勤務の田代さん、ゲストのGOTOさん、自分の4名。
みなさんモーグルや飛び系出身なので自分にとって今期初すべりでしたが足慣らしとは言ってられません。

今回の目的の一つは春に試乗できなかった今期の目玉 KYE110 の試乗があったので貸して頂くスキーは迷わず KYE110 をチョイス。
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110とはいっても長さでディメンションが違うので今回の 188cm は 131x114x126mm 。
KYE110KYEシリーズで中間の幅ですが剛性とフレックスは一番ハードでビッグマウンテン寄りの作りをしています。
ツインロッカー&キャンバーですがローライズロッカーでしっかりとしたベンドのあるキャンバーが特徴。
構造はハーフキャップながらもサンドイッチの割合が多い作りで心材はポプラ&ビーチとなってます。
物量が投入されているので重量感はあります。


午前中は風も穏やかですが降り続いているので20cmのパウダーで所々硬いバーンです。
早速アップなしにサイドへ突入です。
ピッチの短いツリーランですが例年より積雪が少ないためブッシュや小枝が多くより気を使います。
よってメンツルを探しますがオープンなラインが少なく食われた後が多くなります。
パウダーでの浮力は十分にありますがトップからという感じではないので初心者向きではないですね。
多少荒れていても切り裂いて進んでいくイメージで直進性があります。

パウダーから踏まれた後に出ると当然スピード上がるのでコントロールしなければなりませんがKYEはしっかりしたキャンバーでコントローラブルです。
テールのロッカーにより長さの割にショートターンも楽ですね。
パウダーと圧雪のミックスのコンディションで非常に有利な構造です。
特に今回のような障害物を気にするシチュエーションでは。

ゲレンデに戻ったオープンバーンでは荒れている斜面で直進性が高く安定しています。
高速ロングターンでしなやかにカービングして行きます。
ターン中粘ってくれるので推進力が出て次のターンへのつなぎもスムーズです。
特に過重を一気に預けた後の返りが素晴らしく、これは重くはなっても物量を投入した効果となって表れていますね。正統派ですね。
フリースキーは軽量化に振りすぎると淡泊に仕上がりますが逆を行っているところが驚きです。チャラくないですね、さすが4FRNT
これをエアで振り回すカイ・ピーターセンも凄いですが。。

午後になって風も強く猛吹雪になりゲレンデのスキーヤーはお帰りモードですがサイドカントリーはここからが本番です。
防風林効果で風の影響も少なく雪は降り積もりリフトから戻るといい感じにリセットされるのでパウダー三昧。
コースを開拓しながらおっさん達は年甲斐もなく熱く滑りまくったのでした。

昨年春に試乗した KYE95 と今回の KYE110 と共通した印象ですが直進性と少々の重量感がありますが癖のない乗りやすいスキーでハードパックからパウダーまで難なくこなすオールラウンド性の高さが特徴です。
4FRNTというとどうしてもフルロッカー HOJI というのがイメージ強いですがパウダー寄りに最適化されてるがゆえにアイスバーンでの正確なコントロール性を犠牲にしているのは否めません。
さまざまなシチューエーションを想定したオールラウンド性を重視するならこの KYE シリーズが有力な候補となることを今回の試乗で確認したことを報告します。

時間も3時をまわりお世話になった和田小屋横のパウダーステーションの看板娘!?フーちゃんと合流し下山となったのでした。
ゴンドラ下の長ーい直滑降でモモがつりそうになったのは言うまでもありません。。

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ヒラモト
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