試乗記 17/18 4FRNT MSP / RAVEN ゲレンデサイド編

イメージ 1みなさんこんにちは。

3/中旬に4FRNT の試乗に行ってきました。
前回 の続きです。

午前中の試乗BCツアーを終え午後はゲレンデサイドのツリーランメインの試乗となります。
デモセンターでコーヒーを飲みながら一服、昼食をとっていると時間が無くなるのでこのまま続行します。
かぐらメインゲレンデサイドはそんなに積もってないのでミッドファットを試乗していきます。

次に試乗したのは
イメージ 2ニュープロダクト MSP 
創業者のマット・スターベンツのシグネチャーモデルです。
昨年マットが来日時に言っていた再販モデルですね。
ニューシェイプとコンストラクションで戻ってきました。

4FRNT創業15周年という節目を記念してこのブランドのすべての始まりがMSPということもあり特別な思いで再リリースとなったようです。
15年の集大成としての自信作のようでモダンテイストを取り入れたリゾート向けオールマウンテンスキーです。

MSP の試乗機は181cmでセンター99mm ロッカーは抑え目で有効エッジ152cmなのでキャンバースキーに近いですね。メタル(チタンシート)入りです。

メインゲレンデから南側サイドを落として行きます。
浅めのパウダーと緩めの斜面のツリーランですがセンターの割にトップは広めなのでロッカーが抑え目ながら捕えがいいです。キャンバーが長いので簡単に回るというよりもしっかり踏み込んでカービングやリバウンドを使ってターンしていく感じです。
すっかりロッカースキーに慣れてしまったので懐かしさを感じてしまいました。
それでもテールの引っ掛かりもなく回しやすいのでその辺りがモダンテイストに感じられます。

メロウな雰囲気のなかリフトでの会話も楽しい時間です。
クニさんとなかなか膝の痛みが取れない話をすると彼も膝の痛みがあるようで膝は大事だから落ち着いたら病院でちゃんと見てもらわないとね~なんて同じ悩みで共感しあったりするのですが直後にコブ斜不整地のジャイアントコースに連れて行かれ
「ここ滑りましょう!」
... って話聞いてました?
おかげで MSP が不整地での直進安定性に優れているのを思い知らされるのでした。
これが狙いなら恐るべしクニさん!であるがおそらく違うであろう(笑)
なぜならあとでフーちゃんにグチると「あ~ いつものね」と笑ってたから。
この後も4人とのリフトの会話では「骨折してもスキーブーツがギブスみたいなものだから大丈夫」とか「誰々がアキレス腱切れたけど2週間あれば帰ってくるからって言ってた」とか ” んな訳あるか~い ” な会話で盛り上がったのでした。


メインゲレンデ北側サイドの中斜面のツリーランではまだまだ雪質のいい深雪が残っていて削れれば硬いバーンがでる状況。
こういう場面ではメタル独自の粘り感で安定するしキャンバー色は強いですがベンドは抑え目なのでずらし易くカービングで切っていくことも可能。
まさにオールインワンSUVという感じでオールラウンド性能が高い印象。
全てを1台で済ましたいゲレンデ用オールマウンテンスキーをお探しの方にベストマッチですね。


存分に楽しんだのでスキーを変えます。
イメージ 3

ほぼ継続の RAVEN
エリック・ホレイフソンのシグネチャーモデル。

センター104mmのバックカントリーツーリングのために作られたモデルでゼロキャンバー&ロッカー構造。
初代発売当初は184cmのみのサイズ展開でしたが試乗機は珍しく190cmが用意されていたので乗れる機会は少ないと思い試乗。
一般的には184cmのチョイスになるであろうから。

RAVEN は基本的にはパウダーにフォーカスしたモデルでハードフレックスでゼロキャンバーなので強力なエッジホールドは無いのは最初にお知らせするべきことであろう。
一般的な試乗会の時期は圧雪が多いのであまりいい印象を聞かれない不当評価率の高いモデルではないだろうか。


平日なのでまだまだノートラックは残っています。
190cmでも旋回性が楽なので長さはあまり感じられず有効エッジが長くなるので安定感はアップするので固いバーンでの印象も初代より良くなった。
シングルラディウスになって扱いやすくなったせいもあるかもしれない。
太さ以上のフローティング効果が感じられスピードが乗ってくると本領を発揮するスキーで安定感が増しレスポンス良く反発するので反動で振り込んで行ってターンを繋げていく。
エリックのシグネチャーシリーズ全体に言えるのだがフレックスが硬めのためスピードに乗りフォールラインに縦に方向付けしながらターンを仕上げていくといいフィーリングが得られる。
そういう意味ではある程度スキー技術に熟達したかたでないと分かり辛いかもしれません。滑り手を選ぶというか。
こういったアクが強くスピードが出るスキーは自分にとっては面白く今回の190cmは印象良かったです。



気が付けば午後3時を過ぎ下山の時間となり事務所に下山の報告をして終了となりました。
以上で今回の試乗記は終わりです。
また楽しい時間を共有できたのが嬉しく相変わらず飛ばすクニさん、ウィスラーでスキーバムやっていたというゲストのカイさん、上司が滑ってくるや「木見て!」と叫ぶ石飛さん、ブラックダイヤモンドの皆さんありがとう御座いました!


ヒラモト
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