試乗記 BLACKCROWS nocta air

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こんにちは。
今回も BLACKCROWS 試乗記です。
 
八方尾根も時間と共に風が強く吹雪になりスキー場上部も深雪が多くなってきました。
あらゆるバーンコンディションが入り混じりスキーテストにはいい状況になってきました。
 
次は同じジャンルの流れで最もファットな nocta air センター125mmのテストです。
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私も愛用しているスキーで特性はよく知っております。見た目は何も変わってませんが心材とフレックスを見直したようで188cmで1.2kg ! の軽量化みたいです。
 
もともとしっかりした直進性としっとりとしたサンドイッチのターン特性が印象的な良い板ですが心材もしっかりしていたものを使っていたのでハーフキャップとはいえズッシリ重いのがマイナス点でありました。しかしながら安定したスムーズな乗り味は構造によるところでもあるので重量はしかたないところでした。
 
今期の人気モデル弟分 atris がステップダウンサイドウォール構造で軽量化され乗り味も犠牲にせずに成功したことにより次期 nocta も同じ流れで軽量化されるんだろうなと考えていました。
実機はなんとサンドイッチの割合の多いハーフキャップ構造そのまま!
ということは心材だけで1.2kgの軽量化。嬉しい反面、乗り味に影響してないか不安も。
 
そんな事前情報をもって nocta air 試乗スタートです。
リフトに乗った瞬間から前モデルよりかなり軽いのが分かります。
滑り出しもスムーズで深雪の中スピードを出していっても安定感は変わらず大きな船のように進んでいきます。一安心。
どころかターンからターンのスウィングウェイトの軽快さが大きなプラスとなって滑りやすくなっています。フレックスもかなりしなやかさを感じファンな要素が増しましたね。
しかもターンが非常にスムーズです。あえてステップダウンを使わないことでたわみの歪みがなく均一にたわむためではないでしょうか?
太さの割にターン半径18mでショートターンも可能なモデルですがもっと軽快感が増してパウダー向きになってきました。
日本のピッチの短いツリーランは少ない努力でターンがし易いというのが非常に重要になってきます。ファットな場合特に。
また前機は女性や小柄な男性にはススメられませんでしたがそのあたりも大丈夫そうです。
 
あとで見たカタログ情報だと心材はバルサでフラックス(麻)ファイバーで補強しているようです。なるほど軽いわけです。
バルサは軽量で強度のある心材で来季の DPS TOUR1 シリーズにも使われています。
フラックスは WHITEDOT carbonlite シリーズでおなじみ軽量で非常に振動吸収に優れた素材です。
この辺の素材開発競争は各メーカーのたゆまぬ努力が感じられますね。
 
前機のややオーバースペック気味の安定性を抑えよりパウダーでの扱いやすさやファンなサーフライドを強化し進化した nocta air
モデル名に "air" が付け加えられたところに深い意味があったことが分かりました。
来期は nocta air で深雪をスラッシュするのが楽しそうです。
 
slash mania
 
 
 
ヒラモト
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